Topicsトピックス

2025年05月07日

腰痛

【第2回】ゴルファーに多い腰痛の種類と特徴(例:仙腸関節性、筋筋膜性など)

 

はじめに:なぜゴルファーの腰痛は見極めが大切なのか

「腰が痛い」と一言で言っても、その原因や症状はゴルファーによって大きく異なります。前回の記事では「ゴルフで腰を痛める原因」について解説しましたが、今回はより具体的に「ゴルファーに多い腰痛の種類と特徴」にフォーカスしてお伝えします。

なぜ腰痛の種類を知ることが大切なのでしょうか?それは、腰痛のタイプによって、効果的な対処法やケア方法が大きく異なるからです。「とりあえずマッサージ」「とりあえず湿布」では、改善しない腰痛もあります。

ゴルファーに多い5つの腰痛タイプ

ゴルフを楽しむ方々、特に40代以降のゴルファーに多く見られる腰痛には、以下の5つのタイプがあります。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

1. 筋筋膜性腰痛(きんきんまくせいようつう)

特徴:

  • 腰の特定の部位に鈍い痛みやこわばりを感じる
  • 朝起きた時や長時間同じ姿勢を続けた後に痛みが強くなる
  • 温めると一時的に楽になることが多い
  • 触ると筋肉が硬く、圧痛点(押すと痛い点)がある

ゴルフとの関連:
筋筋膜性腰痛は、ゴルファーの中でも最も多いタイプの腰痛です。特に練習場で繰り返しスイングする「練習場腰痛」の多くがこのタイプに該当します。原因は、同じスイング動作の繰り返しによる筋肉の過緊張や、不適切なフォームによる特定の筋肉への負担の集中です。

また、デスクワークが長い方がゴルフをすると、日常的に緊張した状態の腰の筋肉に、さらにゴルフスイングの負担が加わるため、筋筋膜性の痛みが生じやすくなります。

2. 仙腸関節性腰痛(せんちょうかんせつせいようつう)

特徴:

  • お尻の上部(腰とお尻の境目あたり)に痛みを感じる
  • 片側だけに痛みがあることが多い
  • ゴルフスイング中、特にフォロースルーで痛みが出る
  • 長時間立っていると痛みが増す
  • 足を組んだり、片足に体重をかけたりする姿勢で痛みが増す

ゴルフとの関連:
仙腸関節は、腰椎(腰の骨)とお尻の骨(仙骨)をつなぐ関節です。ゴルフスイングでは、バックスイングからダウンスイング、そしてフォロースルーへの一連の動きで、骨盤と背骨の間に大きなねじれの力が加わります。このねじれが仙腸関節に負担をかけ、関節の動きの異常(仙腸関節機能不全)を引き起こすことがあります。

特に下半身の安定性が不足しているゴルファーや、体の柔軟性が偏っている方に多く見られます。アマチュアゴルファーに意外と多いのが、この仙腸関節性の腰痛です。

3. 椎間板性腰痛(ついかんばんせいようつう)

特徴:

  • 腰から足にかけて、痺れや鋭い痛みが走ることがある
  • 前かがみの姿勢で痛みが増す
  • 咳やくしゃみをすると痛みが出る
  • 長時間座っていると痛みが増す
  • 朝方に症状が強く、日中活動するうちに和らぐことがある

ゴルフとの関連:
椎間板は、背骨と背骨の間にあるクッションの役割を果たす組織です。ゴルフスイングでは、特にダウンスイングからインパクトにかけての前傾姿勢と回旋の組み合わせが、椎間板に大きな負担をかけます。

特に50代以降のゴルファーや、日常的に前傾姿勢が多い職業の方(デスクワークなど)は、椎間板の弾力性が低下しているため、ゴルフによって椎間板性の腰痛が生じやすくなります。

4. 椎間関節性腰痛(ついかんかんせつせいようつう)

特徴:

  • 腰を反らすと痛みが強くなる
  • 腰の片側または両側に局所的な痛みがある
  • 長時間立っていると痛みが増す
  • 腰を後ろに反らせる動作(バックスイング)で痛みが強くなる
  • ラウンド後半になるほど痛みが増す傾向がある

ゴルフとの関連:
椎間関節は、背骨どうしを後ろ側でつなぐ小さな関節です。ゴルフスイング、特にバックスイングでの体の反りやフォロースルーでの体のひねりが、この関節に大きな負担をかけます。

特にスイング中に腰を過度に反らせるフォームの方や、日常的に反り腰の姿勢の方に多く見られます。また、体幹の筋力が不足している方も、椎間関節への負担が大きくなりやすいです。

5. 腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)

特徴:

  • 長時間歩くと足が重く感じたり、しびれたりする
  • 休憩して前かがみになると症状が楽になる
  • 下り坂を歩くのが特に辛い
  • ゴルフカートに乗っている時は楽だが、歩くと症状が出る
  • 年齢とともに徐々に進行する傾向がある

ゴルフとの関連:
腰部脊柱管狭窄症は、加齢などにより脊柱管(神経の通り道)が狭くなり、神経が圧迫される状態です。ゴルフでは、特にラウンド中の長時間の歩行や立位姿勢により症状が悪化することがあります。

また、スイング時の腰の反りや回旋により、一時的に脊柱管がさらに狭くなり、神経の圧迫が強まることもあります。60代以降のゴルファーに比較的多く見られる腰痛のタイプです。

ゴルフで腰痛の写真

ゴルフ腰痛のセルフチェック法

ご自身の腰痛がどのタイプに当てはまるか、簡単なセルフチェック方法をご紹介します。ただし、これはあくまで参考であり、正確な診断は専門家に相談することをおすすめします。

チェック1:痛みの場所と性質

  • 痛みの場所: 腰の中央?片側?お尻に広がる?足まで痛みや痺れがある?
  • 痛みの性質: 鈍い痛み?鋭い痛み?ズキズキする?ジンジンする?

チェック2:痛みが強くなる動作や姿勢

  • 前かがみで痛い → 椎間板性の可能性
  • 腰を反らすと痛い → 椎間関節性の可能性
  • 立ち上がる瞬間に痛い → 筋筋膜性や仙腸関節性の可能性
  • 長時間歩くと足がしびれる → 脊柱管狭窄症の可能性

チェック3:日内変動(一日の中での痛みの変化)

  • 朝起きた時が最も痛い → 椎間板性の可能性
  • 日中活動するほど痛くなる → 筋筋膜性や仙腸関節性の可能性
  • ラウンド後半になるほど痛くなる → 椎間関節性や脊柱管狭窄症の可能性

腰痛タイプ別のセルフケア方法

腰痛のタイプによって、効果的なセルフケア方法は異なります。ここでは、それぞれのタイプに合ったセルフケアのポイントをご紹介します。

筋筋膜性腰痛のケア

  • 温熱療法: 入浴やホットパックで筋肉の緊張をほぐす
  • ストレッチ: 腰回りの筋肉を伸ばすストレッチを行う
  • マッサージボール: 硬くなった筋肉をほぐす
  • 練習量の調整: 一度に大量のスイング練習を避ける

仙腸関節性腰痛のケア

  • 骨盤安定エクササイズ: コアマッスルを強化し骨盤の安定性を高める
  • 仙腸関節ストレッチ: 専門家の指導のもと行う
  • 足の組み方に注意: 長時間の片足立ちや足組みを避ける
  • 寝る姿勢の工夫: 横向きに寝る場合は膝の間に枕を挟む

椎間板性腰痛のケア

  • 前屈姿勢の制限: 長時間の前かがみ姿勢を避ける
  • マッケンジーエクササイズ: 理学療法士などの指導のもとで行う
  • 腹臥位リラクゼーション: うつ伏せで横隔膜呼吸を行い、腰の緊張を緩める
  • 姿勢改善: 日常生活での立位、座位姿勢を見直す

椎間関節性腰痛のケア

  • 腰の反りを避ける: 過度に腰を反らせるスイングフォームを修正
  • コアマッスル強化: 腹筋、背筋のバランスを整える
  • 冷却療法: 痛みが強い時は冷やすことで炎症を抑える
  • フォームの確認: スイング中の腰の動きを見直す

脊柱管狭窄症のケア

  • 前屈姿勢のストレッチ: 脊柱管を広げるための前かがみのポーズを取る
  • 休憩の工夫: ラウンド中は定期的に座って休む
  • 歩行時の姿勢: やや前傾した姿勢で歩くと症状が軽減することも
  • ゴルフカートの利用: 症状が強い時はカートを利用する

整体院でのゴルフ腰痛へのアプローチ

自己ケアだけでは改善が難しい場合は、専門家のサポートを受けることをおすすめします。「ブーストケア」では、腰痛のタイプに合わせた以下のようなアプローチを行っています。

1. 腰痛タイプの正確な評価

運動器認定理学療法士としての専門知識を活かし、問診と身体評価を通じて腰痛のタイプを正確に見極めます。単に「腰が痛い」という症状だけでなく、以下の点を詳細に評価します:

  • 姿勢や動作パターンの評価
  • 関節の可動域や筋力のバランス
  • 神経症状の有無と程度
  • ゴルフスイング動作の分析

これにより、あなたの腰痛の根本的な原因が明らかになります。

2. タイプ別の効果的な施術

腰痛のタイプに合わせて、最も効果的な施術方法を選択します。

筋筋膜性腰痛への施術:

  • 筋膜リリーステクニック
  • トリガーポイント療法
  • 筋バランス調整

仙腸関節性腰痛への施術:

  • 仙腸関節モビライゼーション
  • 骨盤安定化エクササイズ
  • 姿勢指導

椎間板性・椎間関節性腰痛への施術:

  • 関節モビライゼーション
  • 神経動態改善テクニック
  • 姿勢・動作の修正指導

脊柱管狭窄症への施術:

  • 脊柱の可動性改善
  • 腰部の減圧テクニック
  • 姿勢指導と歩行練習

3. ゴルフパフォーマンス向上のための総合サポート

腰痛の改善だけでなく、ゴルフのパフォーマンス向上も目指します。当院の完全予約制の個室環境では、ゴルフスイングの動作分析と、腰痛を再発させないためのスイングフォーム指導も可能です。

また、トレーニング設備を完備していますので、腰痛タイプに合わせた効果的なトレーニング方法もご指導します。

まとめ:ゴルフ腰痛はタイプ別の対応が重要

ゴルフによる腰痛は決して「諦めるしかない」ものではありません。今回ご紹介した5つのタイプの特徴を理解し、適切なセルフケアや専門家のサポートを受けることで、改善は十分に可能です。

大切なのは、「なんとなく腰が痛い」で終わらせず、なぜ痛いのか、どのタイプの腰痛なのかを知ることです。そこから適切な対策を取ることで、ゴルフを思う存分楽しめる体づくりが可能になります。

札幌市豊平区の「ブーストケア」では、あなたのゴルフライフをサポートする施術とアドバイスを提供しています。単なる症状の緩和だけでなく、腰痛を繰り返さない体づくりを一緒に目指しましょう。

まずはお気軽にお問い合わせください。あなたの腰痛のタイプを正確に評価し、効果的なアプローチをご提案いたします。あなたのお身体をブーストさせ、痛みのないゴルフライフを実現しましょう!


ブーストケア 基本情報

  • 所在地: 札幌市豊平区平岸3条13丁目1-29 ネクステージュ南平岸603号室
  • アクセス: 地下鉄南平岸駅から徒歩3分
  • 電話番号: 090-5843-0861
  • 営業時間: 7:00〜23:00(不定休)
  • 施術者: 運動器認定理学療法士

※次回は「【第3回】ゴルフシーズン開幕!腰痛にならないために気をつけることは?」についてお伝えします。お楽しみに!


【タグ】ゴルフ,腰痛,理学療法士,札幌市豊平区,整体,仙腸関節,筋筋膜性腰痛,ゴルファー

Contactご予約・お問い合わせ

             

初回割引実施中!60分7700円が5000円!
直接お電話またはWEB予約・LINE・Instagram
より受付しています。
施術中は電話に出られないため、
WEB予約・LINEからのご予約がスムーズです。

pagetop