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2025年12月22日
札幌の雪道は「フラット着地」で攻略!転倒予防と理学療法士が教える冬の不調対策
Contents
札幌の冬本番!雪道で転ばないための「身体の使い方」と冬の不調ケア
こんにちは!札幌市豊平区平岸の整体院「Boost Care(ブーストケア)」の小野寺です。
今年も札幌に本格的な冬がやってきましたね。
毎日雪かきに追われたり、ツルツルの路面を歩くのに神経を使ったりと、身体への負担が大きい季節です。
特に、横断歩道の白線の上や、コンビニの入り口、ロードヒーティングの切れ目などは、私たち道民でもヒヤッとする瞬間があるものです。
「雪道には慣れている」と思っていても、転倒するときは一瞬です。
怪我をしてしまっては、仕事も趣味も楽しめなくなってしまいますよね。
そこで今回は、理学療法士および現役ボディビルダーとしての視点から、雪道で転ばないための「フラット着地(ミッドフット接地)」の技術と、冬になると悪化しやすい「肩こり」「腰痛」の意外な原因について、解剖学的に詳しく解説していきます。
この記事を読むことで、明日からの通勤や買い物が少しでも安全で、楽なものになれば幸いです。

なぜ普通の歩き方だと滑るのか?危険な「踵着地」
普段、私たちが乾燥したアスファルトの上を歩くとき、無意識のうちに「踵(かかと)から」着地しています。
歩行周期の用語では、これを「ヒールストライク(踵接地)」と呼びます。
夏靴やスニーカーで歩く分には、このヒールストライクが効率的なのですが、冬の氷の上ではこれが命取りになります。

上記のイラストの右上(NG例)をご覧ください。
踵から大きく足を踏み出し、つま先を上げた状態で着地しようとしています。
この時、地面と靴底が接している面積はどうなっているでしょうか?
そうです、踵のほんの一部分、「点」でしか接していません。
物理学的に言うと、摩擦力は接地面積が広いほど安定して働きます。
踵という「点」で着地した瞬間に体重(荷重)がかかると、その狭い一点に力が集中し、摩擦の限界を超えて一気に前方向へ滑ってしまうのです。これが「ステーン!」と転ぶ一番のメカニズムです。
また、踵から着地しようとすると、どうしてもつま先を高く上げる必要があります。
これを行うには、スネの前側にある「前脛骨筋」という筋肉を強く収縮させなければなりません。
着地のたびにスネの筋肉が緊張することで、足首が硬くなり、余計に地面の凹凸に対応できなくなってしまいます。
転倒予防の正解は「フラット着地(ミッドフット)」
では、どうすれば滑らずに歩けるのでしょうか?
その答えが、イラストのメイン部分にある「フラット着地」です。
ランニング用語などでは「ミッドフット接地」とも呼ばれます。
足裏全体でスタンプを押すイメージ
フラット着地とは、文字通り「足の裏全体を同時に地面につける」歩き方です。
具体的な身体の使い方のコツは以下の通りです。
- 歩幅を普段よりも狭くする(ちょこちょこ歩き)。
- 膝を軽く曲げ、重心を低く保つ。
- 足を前に振り出す際、つま先を上げすぎない。
- 足の裏全体で、真上から雪面にスタンプを押すように垂直に着地する。
こうすることで、靴底のスタッドレス機能が最大限に発揮されます。
接地面積が「点」から「面」へと広がることで、摩擦力が大幅にアップし、滑りにくくなるのです。
また、重心(COG)を常に支持基底面(足の裏)の真上に置く意識を持つことも重要です。身体が後ろに残ったまま足だけ前に出すと、尻餅をつきやすくなります。
「へそ」の下に常に足があるようなイメージで歩いてみてください。
冬の緊張が招く「肩こり」と「腰痛」
さて、雪道の歩き方については理解できたかと思いますが、冬の身体の悩みは転倒だけではありません。
「冬になると肩が凝る」「雪道を歩くと腰が痛くなる」という方も多いのではないでしょうか?
実はこれ、寒さだけが原因ではなく、転ばないようにするための「防御反応」が関係しています。
1. 恐怖心が生む「ストレートネック」と「肩すくみ」
ツルツル路面を歩く時、私たちは無意識に下(足元)を見ます。
そして「怖いな、転びたくないな」という緊張感から、身体をギュッと縮こまらせてしまいます。

この時、頭は前に出て(ストレートネック傾向)、肩は耳に近づくようにすくみ上がっています。
解剖学的には、首の後ろから背中にかけて広がる「僧帽筋」の上部繊維や、肩甲骨を引き上げる「肩甲挙筋」が過剰に収縮している状態です。
この「すくみ姿勢」が長時間続くと、首周りの血流が悪くなり、頑固な肩こりや緊張型頭痛を引き起こします。
室内に入ったら、意識的に肩を「ストン」と落とし、首をゆっくり回してリセットしてあげましょう。
2. ペンギン歩きが生む「骨盤ロック」と「腰痛」
もう一つの問題は腰痛です。
先ほど推奨した「膝を曲げて、小股で歩く」というスタイル、いわゆるペンギン歩きですが、これにも落とし穴があります。
滑らないように慎重に歩こうとすると、私たちは太ももの前側の筋肉、「大腿四頭筋」に常に力を入れ続けてしまいます。

大腿四頭筋(特に大腿直筋)は、骨盤の前面(下前腸骨棘など)に付着しています。
この筋肉がガチガチに固まると、骨盤を前下方に引っ張り、前傾方向へロックしてしまいます。
骨盤の動きが制限された状態で、重たい冬靴やコートを着て歩き続けるとどうなるでしょうか?
本来なら股関節で吸収すべき衝撃や動きを、腰(腰椎)が無理やり代償することになります。
その結果、腰の筋肉や関節に過度な負担がかかり、ズキズキとした腰痛が発生するのです。
まとめ:冬こそ正しい身体のメンテナンスを
雪道を安全に歩くための「フラット着地」は、転倒予防には非常に効果的です。
しかし、その一方で、どうしても特定の筋肉(首・肩周りや太ももの前側)には負担がかかりやすい季節でもあります。
- 外を歩く時は、足裏全体で着地する「フラット着地」を意識する。
- 帰宅後は、お風呂で温まりながら太ももの前側やお尻をストレッチする。
- 肩の力を抜き、深呼吸をしてリラックスする時間を作る。
これらを意識して、冬の札幌を乗り切りましょう!
それでも「腰の痛みが取れない」「肩こりがひどくて頭痛がする」という場合は、我慢せずにプロの手を借りてください。
ブーストケアでは、単に揉みほぐすだけでなく、あなたの歩き方の癖や、硬くなっている筋肉(大腿四頭筋や腸腰筋など)を解剖学的に分析し、根本から整えていきます。
理学療法士としての知識と、ボディビルで培った身体作りのノウハウで、あなたの冬の健康を全力でサポートします!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
整体院 Boost Care(ブーストケア)
代表:小野寺
住所
〒062-0933
札幌市豊平区平岸3条13丁目1-29
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