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2026年02月02日
お尻の奥が痛いのは梨状筋のせい?坐骨神経痛との関係を認定理学療法士が徹底解説
こんにちは。札幌市豊平区平岸の整体院「ブーストケア」です。
今回は、腰痛やお尻の痛み、そして足のしびれに深く関わっている重要な筋肉、「梨状筋(りじょうきん)」について、解剖学の視点から少しマニアックに、でも分かりやすく解説していきます。
「座っているとお尻のえくぼのあたりがズキズキ痛む」
「太ももの裏側がピリピリとしびれる」
「病院で腰のレントゲンを撮っても異常なしと言われた」

もしあなたがこのような症状にお悩みなら、腰の骨ではなく、お尻の筋肉である「梨状筋」が神経を締め付けている「梨状筋症候群」の可能性があります。
私は運動器認定理学療法士として、これまで多くの腰痛・坐骨神経痛の方を施術してきました。その中で感じるのは、この梨状筋の問題が見逃されているケースが非常に多いということです。
今回はこの筋肉の正体と、なぜ痛みを引き起こすのか、そしてご自身でできる対策について詳しくお話しします。
Contents
梨状筋(りじょうきん)の解剖学
まずは敵を知ることから始めましょう。梨状筋はどこにあり、どんな働きをしているのでしょうか。

どこにある筋肉か
梨状筋は、お尻の筋肉の中でも「深層外旋六筋(しんそうがいせんろっきん)」と呼ばれるインナーマッスルの一つです。
具体的には、骨盤の真ん中にある三角形の骨「仙骨(せんこつ)」の前面からスタートし、お尻の横を通って、大腿骨(太ももの骨)の「大転子(だいてんし)」という出っ張りの上端に付着しています。
形が洋梨(ようなし)に似ていることから、この名前がついています。
どんな働きをするか

主な働きは、股関節を外側にねじる「外旋(がいせん)」という動きです。ガニ股になるような動きですね。
しかし、それ以上に重要な役割があります。それは「股関節の安定化」です。
私たちが立ったり歩いたりする際、大腿骨が骨盤の受け皿にしっかりと収まるように、インナーマッスルとして関節を安定させる役割を担っています。
なぜ「梨状筋」が坐骨神経痛の原因になるのか
「坐骨神経痛」という言葉をよく耳にすると思いますが、これは病名ではなく症状の名前です。坐骨神経がどこかで圧迫されて痛みが出る状態を指します。
そして、その圧迫の犯人になりやすいのが、この梨状筋なのです。
神経と筋肉の密接な関係
人体の中で最も太く、長い神経である「坐骨神経」は、骨盤の中から出てきて、なんとこの梨状筋のすぐ下の隙間(梨状筋下孔)を通って足へと向かいます。
解剖学的なバリエーション(個人差)によっては、坐骨神経が梨状筋の中を貫通している人もいます。

そのため、梨状筋が疲労して硬くなったり、炎症を起こして腫れたり(肥厚)すると、そのすぐそばを通る坐骨神経を物理的に圧迫・絞扼(こうやく)してしまいます。
これが「梨状筋症候群」です。
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どんな人に多い?
特に以下のような方に多く見られます。
長時間のデスクワーク:座っている間、お尻の筋肉はずっと体重で圧迫され続けています。これにより血流が悪くなり、筋肉が硬化します。
運転手の方:アクセルやブレーキ操作で股関節を微妙に使い続けるため、深層筋に負担がかかります。
スポーツ愛好家:ゴルフや野球など、体をねじる動作が多いスポーツや、ランニングでの着地衝撃の繰り返しで負担が蓄積します。
「財布神経炎」の可能性:ズボンの後ろポケットに分厚い財布を入れたまま座る癖がある人は、直接梨状筋を圧迫し続けることになり、症状が出ることがあります。
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ヘルニアとの見分け方
お尻や足のしびれというと「腰椎椎間板ヘルニア」を心配される方が多いですが、梨状筋症候群とは原因の場所が違います。
![![腰椎椎間板ヘルニアの解説図。左側は腰椎と骨盤の全体像で患部を強調。右側は拡大断面図で、ヘルニアが神経を圧迫し痛みを引き起こしている様子をアメコミ調の稲妻や衝撃波で表現している] https://boost-care.com/wp-content/uploads/2026/01/IMG_1515.png](https://boost-care.com/wp-content/uploads/2026/01/IMG_1515-1024x572.png)
ヘルニアや脊柱管狭窄症:腰の背骨(腰椎)で神経が圧迫されています。
梨状筋症候群:お尻の筋肉(梨状筋)で神経が圧迫されています。
簡単なセルフチェック(SLRテストとの違い)

仰向けに寝て、膝を伸ばしたまま足を上げていくテスト(SLRテスト)で、低い角度で激痛が走る場合はヘルニアの疑いが強まります。
一方、梨状筋症候群の場合は、以下のテストで反応が出やすいです。
Kボンネットテスト:仰向けで足を上げ、さらに内側にねじった時に痛みが増強するか。
フライバーグテスト:うつ伏せで膝を曲げ、足を外側に倒して股関節を内旋させた時にお尻が痛むか。
もちろん、これらはあくまで目安ですので、自己判断せずに専門家の評価を受けることが大切です。
自分でできるセルフケアと注意点
梨状筋を緩めることで、神経への圧迫を軽減できる可能性があります。
1. 4の字ストレッチ
椅子に座り、痛いほうの足首を、反対側の膝の上に乗せます(数字の4の字を作るように)。
背筋を伸ばしたまま、ゆっくりと体を前に倒していきます。
お尻の奥が「痛気持ちいい」と感じるところで20秒〜30秒キープします。
呼吸は止めないようにしましょう。
2. テニスボールでのリリース(※要注意)
よくテニスボールをお尻の下に入れてゴリゴリするケアが紹介されていますが、これには大きなリスクがあります。
前述の通り、梨状筋の下には坐骨神経があります。強く押しすぎると神経を直接潰してしまい、かえってしびれが悪化したり、筋肉が防御反応で余計に硬くなったりすることがあります。
行う場合は「痛い」と感じる強さはNGです。「少し響くな」という程度の優しい刺激にとどめ、長時間は行わないでください。
ブーストケアでの施術アプローチ
札幌市豊平区のブーストケアでは、単にお尻を揉みほぐすだけの施術は行いません。なぜなら、梨状筋が硬くなった「原因」を取り除かないと、すぐに再発するからです。
全身の連動性を評価
なぜ梨状筋に負担がかかっているのか?
それは「反り腰」のせいかもしれませんし、「股関節の動きの悪さ」を梨状筋がかばっているからかもしれません。あるいは「足首の捻挫の古傷」が原因で歩き方が崩れている可能性もあります。
私は理学療法士として、患部だけでなく全身の運動連鎖(キネティックチェーン)を評価します。

専門的な徒手療法
硬くなった梨状筋に対しては、解剖学的な位置を正確に捉えたリリースを行います。また、神経の滑走性(滑り)を良くする「神経モビライゼーション」という手技を用いることもあります。
さらに、再発防止のために、サボっているお尻の筋肉(大殿筋や中殿筋)を使えるようにするトレーニング指導も行います。
「病院で様子を見ましょうと言われたけれど痛い」
「湿布を貼っても変わらない」
そんな方は、ぜひ一度ブーストケアにご相談ください。あなたの痛みの原因を解剖学的に紐解き、解決への道筋をご提案します。
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