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2026年02月13日
理学療法士がテレビ観戦でつい見てしまう「選手の体の使い方」。雪道の歩き方に応用できるプロの技 | 札幌市豊平区ブーストケア
画面の向こうの「バランス」を、南平岸の雪道へ
イタリアで開催されているミラノ・コルティナ五輪、連日の熱戦に札幌の皆さんも寝不足になりながら声援を送っていることと思います。フィギュアスケートの華麗なステップ、モーグル選手の激しいターン、ジャンプの着地。彼らの動きは人間離れしているように見えますが、私たち理学療法士の目線で見ると、実は「究極の基本動作」の連続であることに気づかされます。特に、不安定な足場でいかに重心をコントロールするかという点は、まさに雪国で暮らす私たちにとって最高のお手本と言えます。
![![アメコミ風イラスト:コブ斜面を滑走する日本人モーグル選手。「重心安定!」「膝のクッション!」という文字と共に、深い膝の曲げ動作で衝撃吸収し重心を安定させている様子が描かれている]https://boost-care.com/wp-content/uploads/2026/02/IMG_1721.png](https://boost-care.com/wp-content/uploads/2026/02/IMG_1721.png)
さて、視線をイタリアから札幌に戻してみましょう。今は2月中旬、豊平区・南平岸エリアの路面状況は一年で一番厄介な時期です。日中のプラス気温で溶けた雪が「ザクザク」のシャーベット状になり、夜には冷え込んで「カチコチ」のブラックアイスバーンに変わります。歩道の状況が時間帯によって刻々と変化するため、スーパーへの買い物や通勤の帰り道、平岸街道や地下鉄駅周辺で「おっと!」とヒヤリとした経験は、誰しも一度や二度ではないはずです。
実は、オリンピック選手が氷の上で転ばない理由と、私たちが雪道で転ばないためのコツには、共通する「身体の法則」があります。今回は、テレビ観戦が少し面白くなり、かつ明日の通勤が安全になる「プロの視点」を、医学的な根拠を交えながらお伝えします。
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Contents
理学療法士は選手の「ここ」を見ている
「頭の位置」が動かない選手は強い
テレビで競技を見るとき、選手の手足の動きに目が行きがちですが、ぜひ「頭の位置」や「骨盤の位置」に注目してみてください。メダルを争うようなトップ選手ほど、激しく手足が動いていても、体の中心軸(体幹)がブレていないことに気づくはずです。彼らは、重たい頭を常に骨盤の真上にキープすることで、遠心力や衝撃をコントロールしています。
人間の頭部は体重の約10%もの重さがあります。体重50kgの方なら約5kg、お米一袋分の重さが首の上に乗っている計算になります。これを雪道歩行に応用して考えてみましょう。転びやすい方の歩き方を観察すると、足元が滑るのを恐れて下ばかり見てしまい、頭が前に突っ込んで猫背になっていたり、逆に怖がって腰が引けていたりします。

頭という重たいパーツが体の軸(骨盤の真上)から外れると、物理的に非常に不安定な状態になります。頭が前に出れば、それだけで重心は前方に偏り、少し滑っただけでつんのめってしまいます。逆に腰が引けて頭が後ろに残ると、尻餅をつきやすくなります。選手のように「お腹に少し力を入れ、骨盤の上にしっかり頭を乗せる」意識を持つだけで、氷の上での安定感は劇的に変わります。視線は足元直下ではなく、3〜4メートル先を見るようにすると、自然と頭の位置が起き、視野も広がるため予期せぬ路面変化にも対応しやすくなります。
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滑った瞬間の「リカバリー」の早さ
もう一つ注目してほしいのが、選手がバランスを崩しかけた瞬間の反応です。彼らは「滑ってから」直すのではなく、わずかな重心のズレを「滑る前」あるいは「滑り始めた瞬間」に察知して修正しています。これは、目からの情報(視覚)だけでなく、足の裏や関節のセンサー(深部感覚・固有受容感覚)が極めて敏感だからできる技です。
私たちも雪道を歩くとき、この「センサー」が重要になります。しかし、冬場は厚手の防寒ブーツを履いているため、どうしても足裏の感覚が鈍くなりがちです。地面が氷なのか、雪なのか、デコボコしているのかという情報が脳に伝わりにくくなっています。転倒を防ぐためには、ブーツの中で足の指をしっかり使い、地面を「掴む」ような感覚を持つことが大切です。また、足首のわずかな傾きを感じ取る能力があれば、ツルツル路面で足が取られても、とっさに反対側の足を出したり、体幹でバランスを修正したりして踏ん張ることができます。逆に、このセンサーが鈍っていると、滑ったことに気づくのがコンマ数秒遅れ、気づいたときには天井を見上げている(転倒している)ことになってしまいます。
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あなたの「転倒リスク」をチェックしてみよう
片足立ちでふらつきませんか?
では、ご自身の体のセンサーが正常に働いているか、簡単なチェックをしてみましょう。転倒しないよう、壁や机の近くなど安全な場所で行ってください。まずは目を開けたまま片足立ちをします。次に、目を閉じて同じように片足立ちをしてみてください。

目を開けていれば立てるのに、目を閉じた途端に5秒もたずにグラグラしてしまう、あるいは足をついてしまうという方は要注意です。これは、普段の生活でバランスを取るために「視覚(目からの情報)」に頼りすぎていて、本来働くべき「身体のセンサー(深部感覚)」や、姿勢を保つための「インナーマッスル」がサボってしまっている証拠です。
この状態で、吹雪で視界が悪かったり、暗くて足元が見えにくかったりする夜道を歩くのは、目隠しをして綱渡りをするようなもので、非常に危険です。特に、過去に膝の半月板損傷や足首の靭帯損傷などの手術歴がある方、あるいは慢性的な腰痛がある方は、痛みへの恐怖心から無意識に患部をかばう動作が身についてしまっています。そのため、左右のバランス能力に差が生じ、とっさの時に麻痺側や患側で踏ん張れず、転倒リスクがさらに高まっている可能性があります。「昔はもっとスタスタ歩けたのに」と感じるのは、単なる筋力の低下だけでなく、このセンサーの感度が加齢や不活動によって落ちていることが大きな原因なのです。
ブーストケアで「雪道に強い体」を作る
筋肉をつける前に「センサー」を磨く
「転ばないように筋トレをしなきゃ」と考え、スクワットなどを始める方も多いですが、ブーストケアではまず、筋肉をつける前に「感覚を入れる(センサーを磨く)」ことを重視します。なぜなら、どれだけ筋肉があっても、脳からの指令が正しく伝わらなければ、滑る路面には対応できないからです。
理学療法士が、硬くなった足首や股関節の動きを徒手療法で引き出し、関節の可動域を広げます。関節が本来の範囲でスムーズに動くようになれば、それだけでセンサーの感度は上がり、地面の状況を正しく脳に伝えられるようになります。例えば、足首が硬いままでは、地面の傾斜に合わせて足裏を接地させることができず、接地面が減って滑りやすくなります。まずは「動ける関節」を作ることが先決です。

その上で、不安定なマットの上でバランスを取るような、ゲーム感覚のトレーニングを取り入れることもあります。これはまさに、アスリートが行っているコーディネーショントレーニングの応用です。「筋肉ムキムキ」を目指すのではなく、「自分の体を自在に操れる」状態を目指す。それが、冬の札幌を安全に暮らすための最短ルートであり、私たちが提供する「医学的なサポート」です。
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残りの冬も、怪我なく笑顔で
南平岸駅から徒歩3分、仕事帰りのメンテナンスに
オリンピックは観るのも楽しいですが、そこから学べる「体の使い方」を取り入れると、毎日の生活が少し楽になります。まだしばらく雪の季節は続きますが、正しい体の使い方ができれば、雪道も過度に怖がる必要はありません。
ブーストケアは地下鉄南平岸駅から徒歩3分。平岸街道沿いの通いやすい場所にあります。お仕事帰りや買い物のついでに、ぜひご自身の「バランス能力」のチェックにいらしてください。「最近よくつまづく」「雪道が怖くて外出が億劫」。そんなお悩みがあれば、私たち理学療法士にご相談を。転倒して骨折などの大きな怪我をする前に、しっかりと対策をしておきましょう。あなたの冬が、痛みや不安のない、楽しい季節になりますように。
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